孤独のみかた

孤独な人(以外も)に伝えたい、何か助けになることをお伝えしすぎるかもしれません

🐈🐈🐈3 産まれたてぐらいの子猫を拾った思い出 🐈‍⬛🐈‍⬛🐈‍⬛3 ( ラスト)

 

猫には言葉では教えられない

 

 

お金も渡せない

 

 

あるのは体ひとつなので

 

 

どうすればいいか考えたすえ

猫の身体能力を上げることにした

 

 

 

1       まずは普通に細い棒などで猫じゃらしのように振って、身体のスピードアップ

 

 

 

2     いらない本2、3冊を重ね

猫の足が地面にギリギリつかないぐらいで上半身でよじ登ってもらい上半身を鍛える

(猫の背中に手を置いてひっくり返らないように

 したり、背中を押して登れるようにした)

 

 

 

3       指や小さめのぬいぐるみ🧸などで

    実践格闘訓練

   もちろん猫には当たらないように

   優しく、戦いごっこ

   言葉が通じないないし

   猫は攻撃も防御もせず

   練習にならないが

   しつこく顔の前にちょっかいをかけたり

   すると、たまに猫特有の怒りの構えを

   する。 小さい猫が一丁前に怒るのが

   とても可愛かった

 

 

そういうトレーニングをしたり遊んだりしながら日々が過ぎていった

 

 

たまに、猫がいなくなってしまうことがあり

 

部屋からは出れなくしていたが、なんせ小さいし部屋もゴチャゴチャしているので探すのが大変だったが、かくれんぼのようで楽しくもあった。

 

 

猫はだいたい本の隙間にいたが、

初めは本当にどこに行ったかわからなく焦った

 

 

 

自分の部屋だけでなく、リビングの家族のもと

にも連れていき、みんなで食事するようになり

みんなも可愛がってくれ、家の中の空気が確実

に明るくなった

賢い猫で家族に迷惑をかけることはいっさいなかった

 

 

 

まだまだ小さいが、いつかは別れなくてはいけない日が来るのは頭の片隅にはあった

 

中型くらいかになってからか?

 

はたまた家族の、もうそろそろどうにかして

というプレッシャーか?

 

 

できるかはわからないが、ある程度大きくなったら本気で公園に置き去りにする気持ちは初めから決めていた

 

 

 

なぜなら

 

父が亡くなり金銭面も大変だし

 

 

家には愛犬がいるし

 

 

家が広いわけでもない

 

 

極め付けは私は別に猫を飼いたかったわけではなかったからだ

 

 

 

ただ、父の死で自分の心が変わり

この小さい命を助けたいと強い感情がわき  衝動的に連れて帰ってしまっただけ

 

 

父が死ぬ前ならば心は痛んだが、

ほぼ確実に、見捨てて逃げるように帰り

しばらく猫がいた公園には近づかなかっただろう

 

 

 

だから、もしもらい手が見つからなければ公園に置き去りにする

 

しかし、行ける時は食べ物を持って行く。

 

と心に折り合いをつけていた。

 

 

 

子猫が家にいる状況があたりまえになり

 

そうして、日々が過ぎていった

 

 

 

たぶん一ヶ月くらい経った頃、

子猫のもらい手が見つかった

 

 

 

もらい手は妹の友達の知り合いの叔母さん

 

電話で連絡があったらしい

最近飼っていた猫が亡くなったらしく

また猫を飼いたいと聞いたので

それなら安心だと思った

 

 

 

 

 

こんなに早く別れの日がくるとは考えもしなかったが

捨てるなんて選択はないので、すぐに了承した

 

 

 

 

数日後にこちらから待ち合わせ場所に連れて

行くことになった

 

 

 

 

その数日間以内に別れの気持ちを整理しなければなかったが

不思議とそれほど悲しい気持ちは湧かなかった

 

 

 

そしてトレーニングはやめて、

 

 

ただたくさん一緒に遊んだ

 

 

いつもより多くなでたり

 

 

夜、寝顔を見たりもした

 

 

 

そして別れの当日

 

 

待ち合わせの場所、(確かどこかのファミレスの駐車場)   に妹と行くと18才ぐらいの女性がいた

 

 

 

連絡は妹がしていたので、詳しくは知らないが

妹の友達の知り合いがその女性で、その人の叔母さんが猫のもらい手だが、代わりに引き取りにきたのだった

 

 

特に話すことはなかったので 

 

「幸せになってね」と

猫と別れのあいさつをしてから

 

 

「この子をよろしくおねがいします」

と言い、猫を渡し、そして離れた

 

 

 

すると、少し離れたら子猫が大きな声で鳴いた

 

 

拾った時と同じような大きな声で

 

 

今回はまるで「置いていかないで」と言っているようだった

 

 

本当に賢い子だと思った

 

 

 

私は何度か振り返ったが戻ることはなく

 

 

そのまま声が小さくなっていった

 

 

 

それがその猫との最後だった

 

 

 

家について家族にすんなりと猫を引き取ってくれたことを話し、猫がいた時の話などした

 

 

 

そして部屋に帰ると、私が作った

猫の家だった空のダンボールがあった

 

 

なんか部屋が暗く感じたし寂しい思いもあったが別に泣きはしなかった

 

 

ダンボールを片づけ、その後眠った

 

 

 

朝起きると、無意識にダンボールの方に目がいったが、ダンボールがないことで

 

 

もうあの猫はいなくなったんだなと身に染みた

 

 

 

 

 

数日後、妹の携帯電話に一枚の写真が送られてきて、

 

 

 

 

その子猫が楽しそうに遊ぶ姿が写っていた

 

 

少し寂しいけど

 

「幸せそうでよかった」と心から思った。

 

 

 

これ以降、この子猫と関わることはなかった

 

 

 

その後、感じたことだけど

 

 

父が死に、まだ1週間後ぐらいで

 

心に穴があいたというより

 

心臓が重くなり

 

天気は毎日曇り空のようで

 

現実を生きていないような感じであった

 

 

いつまでこんな気持ちが続くのだろうと不安な毎日だった

 

 

 

家族が死ぬというのは初めてだったので、こんな気持ちに人は陥るものか!

 

と感じたことをおぼえてる

 

 

でも

あの名前もつけなかった子猫と出会い

 

一緒に暮らし始めたことで、そんな気持ちが確実に薄れたし

家族も明るくなった

 

 

 

子猫を助けたことで、自分が助けられるなんて、思いもしなかった

 

 

そして、心の痛みが安らいだ頃

 

 

面倒もかけず

 

 

あの子はすぐに私のもとから去っていった

 

本当によくできた子だ

 

 

 

 

振り返ってみると

 

 

まるで私の心を癒すためだけに現れてくれた不

思議な体験だった。

              

 

            (終わり)

 

(おまけ)

 

もしかしたら、あの子猫は父の生まれ変わりと言う人がいるかもしれませんが

 

あの猫は父の生まれ変わりではありません

 

なぜなら父は結構、破天荒なタイプだったからです

 

私も迷惑はかけたが 父も家族に迷惑をかけることもあった

 

(育ててもらったのでもちろん感謝はしています)

 

なにより昔、父が飼っていた鯉をどこかの

 

野良猫に殺さそうになり

 

ブチギレていましたもん。

 

 

なので、あの子猫は父の生まれ変わりではありません。

 

 

(最後に)

 

私は猫に助けられたので、猫の見方なのです

 

いや、今でも猫に助けられているかな!!

 

 

ここまで読んでいただいた方

本当にありがとうございました。🙏