だいぶ昔のことで、いつかは忘れてしまいそうなので書いておこう思います。
その日は、父が亡くなって一週間ぐらい経ったころだったと思う
夜に犬の散歩で近くの公園に行くと子猫の鳴き声が聞こえてきた
鳴き声の方へ行くと平らな木のベンチの上に
産まれてすぐぐらい(手のひらに乗るくらい)
の子猫がいて、横にキャットフード(柔らかい)
が少し置いてあった
誰かが子猫を捨てたのはあきらかだった
子猫はキャットフードを食べれるような大きさではなかったので、だれがこんな産まれてすぐの子猫を捨てたのだろうかと思ったが
「まぁそう人もいるだろう」とあまり怒りの感情は湧かず、可哀想にと思っただけだった
生まれてすぐの子猫は初めてだったが、捨て猫は何度か見たことはあったし
動物の面倒を見る大変さは知っていたし(子供のころに犬も猫も何度か飼ったこどがある)
今の自分の家の状況では飼うことはできないのは分かりきっていたので、
「誰かに拾われて助かりますように」
と思いながら、公園を出ようと出口に進むと
突然、子猫の声が大きくなった
あんな小さな子猫がこんな大きな声をだすのかと驚いたことを覚えている
その声が「見捨てないで」と言っているように聞こえた
今までの自分だったら心が痛いが、逃げるように公園を出ていたはずだが、、
この時は父が亡くなって1週間ぐらいだったからか、命というものに対する捉え方が変わっていたようで、子猫のもとに戻り手のひらに乗せた。
こんな形で感情が理屈(家では面倒は見れない)
を越えるとは考えもしなかった。
子猫は手のひらに乗せると不思議とあまり鳴かなくなり
「家族に何か言われるだろうぁ、まぁ小さすぎるからあまり問題も起きないだろう」と思いながら連れて帰った。
続きはまた、
その2として書きます。